ラジオとトモに

ラジオって、ハッとする"偶然の出会い"がたくさんあります。そんなハッとした気持ちを忘れないように残しています。

J−Wave Just a little Lovin' 20240610-13:生産者や販売者でなくても、課題を解決する役割はある

今週のゲストは、一般社団法人unistepsの共同代表 鎌田安里紗さん。

 

unistepsは「サステナブルファッション」をキーワードにした、持続可能な働き方や、環境のあり方を社会に提案」する団体。

「たとえば、環境への影響、洋服を作ってくれる人の労働環境。そういったところに課題があるということがわかってきているなかで、アクションを起こしていくための団体。」

団体のビジョンは『多様で、健康的なファッション産業をつくる」。

では、どのような課題があるのだろうか。

「洋服を作られる量が30年前と比べて、倍ぐらいに増えているというデータがある。人口の増加率より早く生産量が増えている。同時に価格が半分くらいになっているというデータもある。」

「安くなることが、誰かに無理を強いていないか。大量生産・大量消費が、環境に負荷をかけていないか。」

「自分たちのところに来るまでの過程が見えない。手放したあとも見えない。」

国内外の洋服の生産現場に行って、取材もしている。

「たとえば、ケニアやガーナ、アフリカの国々に、たくさんの古着が届いて、それが処理しきれなくて問題になっている。その現場を見てみたいと昨年ケニアに取材にいった。ここ10年で量がとても増えて、質も下がっている。現地に届いても、現地の人が使えないものがものすごくたくさんあって、処理しきれなくなっている」

「あまりにも早いペースで服を作って、手放して、それをどこかに押し付けてしまうという一直線のモノづくりには限界がある。作った人たち、使った人たちが、それをどう循環させていくか、長く大切に着るにはどうしたらいいか、そういったことを真剣に考えていかないとならない」

「本当に欲しいものをだけを買って、ちゃんと使って、長く使っていく。そのためには、もっとみんなが知る必要がある。アフリカまで行かなくても、日本で手放された服の現場を見てみる。そういう体験が服の選び方も変わって来るのでは」

Unistepsでは、年に2回くらい、服作りの現場を訪ねる、スタディツアーを企画している。

・デニム生産の現場を訪ねる広島・岡山2日間
・原料から縫製までをたどるタイ6日間

https://www.fashionrevolution.org/asia/japan/

 

世の中の課題を解決するためには、生産者や販売者にならなくても、このようなスタディツアーなどのイベントを企画することは意味がある、団体が存在することの役割の一つと感じました。

 

鎌田安里紗さんの服についての話し。

「いつも同じ服でもかっこいい」

「服作りの背景を知って、その一着を味わうという喜びを知ってから」

「お直しが好き。染め直しとか。」

www.tokyokankyo.jp

鎌田安里紗は  服のたね という団体も、7年続けているそうです。

「これは、参加者にコットンの種を送り、育ててもらい、白いワタを収穫していただき、集めて紡績工場で糸を作って、生地工場で生地を作って、洋服を作って着るというプロジェクト」

服を作るという一連の流れを知ることができるという、素敵なプロジェクト。

最近みた「フジヤマコットントン」にも繋がる。

今回のラジオを聴いて、鎌田安里紗に興味を持ちました。

ネットの記事とか、いろいろ見てみたいと思います。

 

https://www.j-wave.co.jp/original/littlelovin/entry/240610.html

https://www.j-wave.co.jp/original/littlelovin/entry/240611.html

https://www.j-wave.co.jp/original/littlelovin/entry/240612.html

 

(追記)今回の話は、鎌田さんが横浜市で行った講演会で詳しく話されていました。

サステナブルファッションについて、とても良くわかりました。

サステナブルファッション講演会~これからも好きな服を着たいから考える~動画を期間限定公開中! 横浜市